このコースでは、室内楽の演目やベルカント、イタリア音楽劇などで使われるイタリア語の研修と、イタリア語の発音の技術指導を行います。
イタリア語の発音に関する訓練では、一連の発声練習を通じて、口調や言い回しと声の健康状態のために、できる限り正確な声の使い方を習得してもらいます。声の健康状態とは、呼吸の圧力を消耗せず、共鳴点の伸縮性と呼吸の自然な補助によって、より美しく、「声」という楽器をより長く使えるようにする発音のことです。
その他の練習:
基礎知識の課程で、子音と母音の正確なアーティキュレーションを習得するため、メタスタージオの作品を使って、ピアノ伴奏による一連のメロディー練習を行います。練習は、音楽レベルの簡単なものから、より複雑なものへと移行していきます。(ヴァッカイの『実践的声楽法』、イタリア語練習24レッスン )
室内楽アリアのイタリア語演目(カルダーラ、モンテヴェルディ、スカルラッティ、フレスコバルディなど)に絞った練習。
イタリア語ベルカントのアリアの演目(モーツァルト・ダ・ポンテ、メルカダンテ、/ベッリーニ、ドニツェッティ)。
イタリア音楽劇のアリアの演目(ヴェルディからマスカーニやジョルダーノといったイタリア写実主義まで)。
各参加者は、指導者が生徒に割り付ける演目について、より明確に選択をすることができるよう、室内楽・ベルカント・音楽劇からそれぞれアリアを2・3曲準備してきてください。それが可能でない場合には、正確な自身の声域(例:バス、ソプラノ、テノールなど)と、研修中に取り組みたいいくつかのアリアを教えていただければ結構です。
コースは3カ月間で、音楽アカデミー“ステファノ・ストラータ”のオペラ声楽講師が指導にあたります。レッスンは、個人レッスンで週3回行いますが、時間帯は講師と調節する必要があります。
イタリア語知識がB2レベルに達しない生徒は、同時にイタリア文化語学コースにも通ってください。
コースは12週間で全36時間です。
コース料金は ユーロ(€)です。